先日、雨風の強い日に、終活のご相談でお客様のお宅へ伺いました。
そのお宅のお庭には池があり、強い雨に打たれながらも、睡蓮がきれいな花を咲かせていました。
雨の中でも静かに、凛として咲いている睡蓮。
その姿を見ているうちに、私は「終活にも通じるところがあるな」と感じました。
泥の中に根を張り、美しい花を咲かせる睡蓮
睡蓮は、水の底に根を張り、水面に美しい花を咲かせます。
私たちの人生も、いつも順調なことばかりではありません。
思いどおりにならないこと、家族のこと、仕事のこと、病気や介護への不安など、さまざまな出来事があります。
それでも、これまで経験してきたことの一つひとつが、今の自分をつくっています。
雨の中で咲く睡蓮を見ながら、
「大変なことがあっても、そこにしっかり根を張って、自分らしく生きていく」
そんなことを教えてもらったような気がしました。
終活のご相談を通して感じる「明日があるとは限らない」ということ
行政書士として相続や終活のご相談をお受けしていると、
「元気なうちに話しておけばよかった」
「もう少し早く準備しておけばよかった」
という場面に出会うことがあります。
人は、いつまで元気でいられるかを自分で決めることはできません。
だからといって、不安になる必要はありません。
大切なのは、元気で、自分で考え、自分で決められるうちに少しずつ準備しておくことです。
終活というと、「亡くなった後の準備」というイメージを持つ方もいらっしゃいます。
でも私は、終活はそれだけではないと思っています。
これまでの人生を振り返り、
「これからどう暮らしたいのか」
「もしものとき、誰にお願いしたいのか」
「大切な人に何を残したいのか」
を考えることも、大切な終活です。
終活で大切にしたい3つの心得
睡蓮を眺めながら、終活にも大切にしたい3つのことがあると感じました。
1.見えない「根」をしっかり張っておく
睡蓮の花は水面に見えていますが、その花を支えている根は水の底にあります。
終活も同じです。
大きなことを一度にする必要はありません。
たとえば、
- 預貯金や保険、不動産などの財産を確認する
- 通帳や権利証など、大切なものの保管場所を整理する
- 加入している保険や契約を確認する
- 家族や親しい人の連絡先をまとめる
- エンディングノートに少しずつ希望を書いておく
- 家族と将来について話しておく
こうした一つひとつの小さな準備が、いざというときに大きな助けになります。
「まだ遺言を書くほどではない」と思っている方も、まずは財産や連絡先を整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。
2.家族に思いをきちんと伝えておく
相続のご相談では、お金や財産の問題だけではなく、家族それぞれの気持ちが関係してくることがあります。
「きっとわかってくれているだろう」
「家族だから言わなくても伝わるだろう」
と思っていても、実際には伝わっていないこともあります。
たとえば、
「自宅はこの人に残したい」
「お墓はこうしてほしい」
「延命治療についてはこう考えている」
「亡くなった後のことは、この人にお願いしたい」
など、ご本人の希望がわかっているだけで、ご家族が判断しやすくなることがあります。
必要に応じて、遺言書やエンディングノート、任意後見契約、死後事務委任契約などを利用して、思いを形にしておくことも大切です。
3.終活を「これからをよりよく生きるため」に使う
終活という言葉には、少し寂しい印象があるかもしれません。
しかし、財産や身の回りのことを整理してみると、
「これから誰と過ごしたいか」
「どんな暮らしをしたいか」
「元気なうちに何をしておきたいか」
が見えてくることがあります。
終活は、「人生を終える準備」だけではありません。
不要なものを整理する。
会いたい人に会う。
家族に伝えたいことを伝える。
遺言書を作る。
もしものときに頼れる人を決めておく。
そうすることで、「まだやっていない」という不安が、「準備してある」という安心に変わっていきます。
行政書士として、一人の人間として
明日が必ず来るとは、誰にも言い切れません。
だからこそ、必要以上に不安になるのではなく、今日できることを一つずつしていくことが大切なのだと思います。
大切な人に思いを伝えること。
自分の希望を整理すること。
これからどう生きたいのかを考えること。
それも立派な終活です。
私自身も、行政書士としてだけでなく、一人の人間として、雨の日にも静かに花を咲かせる睡蓮のように、さまざまな出来事を受け止めながら、自分らしく歩んでいきたいと思います。
取手市で終活・遺言・相続のご相談なら花咲く行政書士事務所へ
花咲く行政書士事務所では、茨城県取手市を中心に、終活や相続に関するご相談をお受けしています。
主なサポート内容は、
- 遺言書・公正証書遺言の作成支援
- 相続人調査や遺産分割協議書の作成
- 相続手続きのサポート
- エンディングノートの作成・書き方のご相談
- 財産や契約関係の整理
- 任意後見契約のご相談
- 死後事務委任契約のご相談
- おひとりさまの終活に関するご相談
などです。
「終活を始めたいけれど、何から手をつけたらいいかわからない」
「遺言書は作ったほうがいいの?」
「子どもがいないので、自分が亡くなった後のことが心配」
「将来、認知症になったときのことを準備しておきたい」
そのような段階からでも大丈夫です。
まずは今のお気持ちやご家族の状況をお聞きし、何を準備しておくとよいのか、一緒に整理していきます。
終活は、一度にすべてを決める必要はありません。
睡蓮が水の底に少しずつ根を張るように、できるところから一つずつ準備していきましょう。
これまでの人生を振り返り、
「これからどう暮らしたいのか」
「もしものとき、誰にお願いしたいのか」
「大切な人に何を残したいのか」
を考えることも、大切な終活です。


