定年後の人生の準備 生きがいと社会とのつながり ボランティアの勧め
多くの会社員が定年を迎えると、これまでの忙しい日々から一転して、時間を持て余すことが増えます。仕事をしている間は、日々の業務に追われる中で「やりがい」や「目標」が自然に生まれますが、定年後にはそれらが突然消えてしまうことがあります。
どんなに大企業にいようと、役職があろうと、定年退職したら、1人の人。会社での名刺は意味がない。人としてどう生きるか?人としての生きがいはなんだろうか?
そのような時、どうやって新たな生きがいを見つけるかが大きな課題となります。そこで、私はボランティア活動を通じて、定年後の生活を充実させることを強くお勧めします。
私がボランティア活動を進める理由
1. 社会とのつながりを維持できる
定年後、今までは毎日会社の人やステークホルダーとの関りでにぎやかだったのが、一転。日常的に接する人々が減り、孤立感を感じやすくなります。しかし、ボランティア活動に参加することで、さまざまな年代や背景を持つ人々と新たに出会い、コミュニティとのつながりを保つことができます。新しい人々との交流は、心に活力をもたらし、生活の中での孤独感を和らげるのではないでしょうか?
2. 自己成長の機会
定年後も学び続けることは、脳を活性化させ、心身の健康を保つために重要です。ボランティア活動では、これまでの職業人生で培ったスキルを活かしつつ、新たな知識や経験を得ることができます。例えば、環境保護活動や地域の子どもたちのサポートなど、これまで携わったことのない分野での活動を通じて、自分自身の新たな側面を発見することもできすはずです。
3. 生きがいを見つけられる
人は誰かの役に立つことで、自己肯定感を得ることができます。ボランティア活動を通じて他者に貢献することは、自分がまだ社会に必要とされているという実感をもたらします。それが生きがいとなり、これからの人生を心豊かなものにしてくれます。
定年を待たなくても、何時でもボランティア活動を始めることはできます。特に、定年後の人生の不安を感じ始める50歳前後から始めるのがいいでしょう
私は10年、いくつかのボランティア団体で活動しています。その活動を紹介します
取手で里山保全、地域活性化活動 イモリの里協議会 企画運営スタッフ
取手市貝塚にある里山「いもりの里」。里山・谷津田の維持管理、生命環境教育、筑波大学のイモリ屋外研究所として、また地域活性化の中心として様々な活動を行っています。自然体験・生き物観察会等イベントも開催しており、子の団体のボランティアとして12年企画運営に携わっています。
収穫祭&アカハライモリ生育観察会を開催
秋晴れの中、いもりの里で収穫祭、収穫体験、いもり観察会を行いました。筑波大学の千葉研究室の学生さんと一緒にアカハライモリを観察し、田んぼの周りの生き物の成長も見守りました。そして、さつまいも、里芋、カボチャの収穫を楽しみました。
その間、スタッフは秋野菜とからあげ、野菜たっぷりのけんちん汁を準備。羽釜で炊いたつやつやの新米も用意しました。参加者の皆様にもお手伝いいただき、皆で秋の味覚を楽しむことができました。
大きな木の下での食事は格別で、笑顔とお腹がいっぱいになる素晴らしいイベントとなりました。ご参加いただき、ありがとうございました。
第二のキャリアを見つけるのは今から
定年後の人生は、第二のキャリアのスタートとも言える時期です。これまで培った経験を活かし、社会に貢献しながら、自己成長を楽しむチャンスとしてボランティア活動をぜひ考えてみてください。自分のペースで始められる活動が必ず見つかるはずです。新たな生きがいを見つけ、豊かなセカンドライフを送るために、一歩踏み出してみましょう。