支援は“導く”のではなく“伴走する”こと――法務職として学んだこと

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障害者の「働く」を支える現場から学ぶ

先日、取手市福祉交流センターで開催された
第14回就労講演会「障害者の“働く”を考える」 に参加しました。

講師は、NPO法人らしん盤 そよかぜ の皆様。
就労継続支援・就労移行支援・定着支援など、現場での支援実践を交えながら、
「働きたい」という思いを「働けている」という実感につなぐための支援の在り方を、丁寧にお話しくださいました。


■ 行政書士を志すきっかけをくれた原点の団体

NPO法人らしん盤は、12年前、私がボランティアとして関わり、
行政書士を志す大きなきっかけをくださった団体
でもあります。

当時から「障がいのある方の“働く”をどう支えるか」というテーマは、
私自身の中で大切にしてきた原点のひとつです。


■ “働く”ことは人生そのもの

講演では、次のようなメッセージが印象的でした。

  • 正解を押しつけるのではなく、
    一人ひとりが自分らしい選択を重ねていくことを支えること。
  • 本人が意思決定し、納得して進むことこそ、支援の本質であること。
  • 支援者として「待つ」「信じる」ことの難しさと尊さ。

支援は誰かを“導くこと”ではなく、
**“共に考え、伴走すること”**なのだと、改めて実感しました。


■ これは障がいの有無を超えた、すべての人のテーマ

この話は、障がいのある方だけでなく、
会社員、フリーランス、専門職など、
すべての「働く」に向き合う人に共通する視点だと思います。

多くの人は、仕事を完全に自由に選べるわけではありません。
与えられた環境・役割のなかで、どう納得して働くか。
「選べない状況の中で、自分の意思をどう見つけていくか」。
これは現代社会全体の大きなテーマです。


■ 地域から少しずつ社会の風向きを変える

地域に根ざした小さな事業所の積み重ねが、
やがて社会全体の流れを変えていく──。

支援を続ける方々の姿勢から、
「あきらめず、粛々と続けることの力」 を改めて感じました。

制度や支援の仕組みをうまく活用しながら、
自分らしい働き方、生き方を共に考えること。
それは障がいの有無を超えて、
すべての人の“働く”を支える原点だと思います。


■ 行政書士としてできること

花咲く行政書士事務所では、
就労支援や福祉サービスを利用する方・事業所様の
各種契約書や支援体制の整備、公的手続きのサポートなども行っています。

地域で働くことを応援する現場に寄り添いながら、
「自分らしく働くこと」「納得して生きること」を
制度面からもしっかり支えていきたいと改めて感じた一日でした。

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