今年お盆はも、試験勉強や仕事が重なり、実家には帰れそうにありません。
帰省できないうしろめたさもありますが、ふと立ち止まって思います。
供養は、必ずしもお墓や仏壇の前でなければできないわけではない、と。
生前、私は父母と長く距離を置いていました。
会話が途切れ、15年以上もの間、ほとんど関わることもなく時が過ぎていきました。
お盆でさえ帰省せず、心の距離はそのまま——そう思っていました。
しかし、二人が亡くなった今、不思議なほど胸に残るものがあります。
幼い頃にかけてもらった言葉や、当たり前すぎて気づかなかった優しさ、
そして、直接は語られなかったけれど、確かにそこにあった願い。
過去の思い出は、時間と共に解釈が変わっていくもの。
今の私には、もう感謝しかありません。
亡き人は、供養する人の心の中に生き続けます。
「いのちの終わり」は「関係の終わり」ではありません。
距離を置いた年月があっても、託された思いや価値観は、
形を変えて私の中で生きています。
父と母から託されたものは何か。
それをどう大切に生きていくのか——
これは、私に与えられた宿題です。
今年のお盆は実家には帰れません。
けれど、静かに手を合わせ、この宿題の答えを探し続けたいと思います。
そして、この仕事を通じて、多くの方が大切な人とのつながりを
これからの生き方に活かせるよう、お手伝いをしていきたいと思っています。
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