茨城フラワーパーク 台湾花祭が開催されていました。
台湾の花
台湾のイベント場では、南国の強い日差しをたっぷり浴びて、色鮮やかな花々が力強く咲き誇っていました。
ビビッドな赤や黄、オレンジの大ぶりな花は、見る者を圧倒するほどエネルギッシュで、まるで「ここにいるよ」と語りかけてくるような存在感があります。
その華やかさは、台湾という土地の明るく開放的な空気、にぎやかな街の雰囲気そのものと重なります。



日本のバラ
一方、日本の庭園では、木漏れ日が揺れる静かな風景のなか、薄紅や白の小さな花々が、控えめに、けれど凛として咲いていました。
見頃を少し過ぎた薔薇は、色を落としながらもなお美しく、余韻のある香りをそっと風にのせて漂わせていました。
その姿はまるで、移ろいゆく季節のなかにある“もののあわれ”や“侘び寂び”の心を映しているかのようでした。



まばゆさと静けさ、その先にあるもの 心の余白
そんなふたつの花の姿を眺めながら、ふと思いました。
私たちの人生もまた、台湾の花のように華やかに輝く時もあれば、日本の花のように静かに味わう時間もある。
どちらが良い悪いではなく、そのどちらもあってこそ豊かで、美しいのだと。
慌ただしい毎日の中では、つい前に進むことばかりに意識が向いてしまいます。
けれど、ほんのひととき立ち止まり、花の咲き方に心を向ける時間――
それは、心の中にふわりと“余白”が生まれる瞬間でもあります。
花を愛で、季節の風を感じ、スムージーでひと息つく。
そんな何気ない時間こそが、心を整え、自分を取り戻す大切な癒しになるのだと、静かに感じた旅でした。

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