春爛漫の桜並木、その足元に目を凝らすと、アスファルトの隙間からひっそりと顔を出すスミレの姿を見かけます。
周囲の華やかな風景とは対照的に、そこはわずかな光と湿り気しかない厳しい環境。それでもスミレは、健気に小さな芽を出し、力強く根を張り、可憐な花を咲かせているのですね。
その姿は、まるで困難に立ち向かい、自らの力で道を切り開く人のようだ。アスファルトの冷たさにも、車の排気ガスにも負けず、懸命に生きるスミレは、誇らしげに咲き誇り、私たちに語りかけてくれています。
「上ばかり見ていたら、気づかないこともある。足元にも、懸命に生きる命があることを。」
人生には、晴れの日もあれば、雨の日もあります。
もし今、雨の中にいるように感じ、下を向いて歩いているとしても、どうか希望を失わないでほしい。顔を上げれば、桜の美しさが目に飛び込んでくるだろう。そして、足元に目をやれば、スミレの力強い姿が目に入るのだから。。
スミレの花は、そんなことをそっと教えてくれているようです。
春は、どんな場所にも、どんな人の心にも訪れる。
と・・・調子に乗ってそんなスミレを探して歩いていたら、電柱にぶつかってしまいました。あぶないあぶない・・・
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