行政書士事務所を開業して、初めてサポートさせていただいた 遺言書作成。
そして今年、その遺言書に基づく 遺言執行 という大切な役目を、再びご家族の皆さまから託していただきました。
節目を迎えられたご家族の皆さまへ、感謝と敬意の気持ちを込めて、お花をお贈りしました。
このお花が、ご遺族の皆さまの心にそっと寄り添い、
少しでも安らぎや癒しをもたらす存在になってくれたら――。
そんな願いを込めて贈らせていただきました。
そして、その思いを十分に受け止め、温かさとやさしさを形にしてくださったのが、
10年来お世話になっている、信頼のおけるお花屋さんです。
私の気持ちを丁寧にくみ取り、いつも以上に心を込めてこのアレンジメントをつくってくださいました。
改めて、深く感謝の気持ちでいっぱいです。

このアレンジメントを目にした瞬間、遺言者様とのやり取り、公証役場での少し緊張した打ち合わせ、
その後の近況伺いのやさしい会話――一つひとつの場面が、静かに心の中に浮かんできました。
施設へ入所される際、ご家族の皆さまが抱えていらした不安やご心配、
「大丈夫だろうか」と寄り添う気持ち。
そして、遺影の前で改めてお会いした瞬間に込み上げる想い。
これまでの歩みを、ゆっくりと丁寧に振り返る時間でした。お花のやさしい色合いに包まれながら、
ただ「ありがたいな」と、静かに胸が温かくなる思いでした。
私に勉強と学びの機会を与えてくださって本当にありがとうございます。
■ 「終わったら終了」ではないのが、遺言・相続の仕事
遺言書作成のサポートや、遺言執行という手続きは、
書類を作って終わり、手続きを済ませておしまい…ではありません。
そこには
「どんな思いで遺言を書かれたのか」
「ご家族に何を残したかったのか」
という、その方の人生の想いが込められています。
そして・・・・
その想いをきちんと形にして未来へつなぐため、
残されたご家族の気持ちに寄り添いながら進めていくことこそ、
私がこの仕事を通して担っている役割なのだと、改めて感じました。
■ “最後まで、そしてその後も” 寄り添える存在でありたい
今回の経験を通して強く感じたこと。
それは、行政書士の仕事は「手続きをこなす仕事」ではなく、
人生の大切な節目に寄り添い、
その後もご家族の支えになれる仕事であるということ。
遺言作成のときの不安、
執行のときの緊張、
そして、その後のご家族の歩み。
そのすべてに伴走できる存在でありたい――
そんな思いを胸に、これからも一つひとつのご相談に向き合っていきたいと思います。


