車いす体験で気づいた本当のバリアフリー|現場から学ぶ行政書士の視点

会員でもある、とりで障害者協働支援ネットワーク主催「バリアフリー探検隊」に、今年も参加してきました。

気づけば、この活動に関わるようになって 12年目。今回は、寺原駅から取手駅まで、実際に車いすに乗って移動する体験でした。

頭では理解しているつもりのことも、車いすの目線、その高さ、そのスピードで動いてみると、
見えてくる世界はまったく違います。


目次

車いす体験で見えた、バリアフリーの本当の課題

「知っている」と「体験した」は、やはり違います。本当のバリアフリーは、制度や基準を理解することだけでなく、
障害のある方の目線・高さ・感覚で世界を見ることから始まるのだと、あらためて実感しました。


取手駅・常総線で学ぶバリアフリーの現場

常総線・取手駅では、車いすでのエスカレーター乗降方法を実際に見学しました。

また、再開発で新しくなった取手駅のエレベーターや、リボン取手・西友前の横断歩道についても、
段差改善の経緯や工夫を、染野さんから丁寧に教えていただきました。

現場を見て、説明を聞いて、体験する。
その一つひとつが、「使う人の立場」に立つための大切な学びだと感じます。


小さな段差が大きな不安になる――現場でしか分からない視点

ほんの数センチの段差。わずかな傾きや視界の違い。

それが、車いす利用者にとっては「進めるかどうか」「安心して通れるかどうか」を左右します。

五感で感じる違和感は、机上の議論やチェックリストだけでは拾いきれません。

だからこそ、現場で感じる感覚を大切にすることが、支援の質につながるのだと思います。


行政書士の仕事にも通じる「寄り添う」という視点

これは、行政書士の仕事にも深く通じる感覚です。

書類を整えること。制度を説明すること。
もちろん大切ですが、それだけでは足りない場面もあります。

相談者の立場に立ち、不安や迷いの背景を感じ取ること。同じ目線に立って初めて見える課題があります。

相続、後見、終活――
人生の大切な節目に関わる仕事だからこそ、
知識と同時に、現場感覚や寄り添う姿勢が求められると感じています。


支えるのではなく、安心を邪魔しない関わり方を目指して

支えるのではなく、
安心を邪魔しない関わり方を選べる人でありたい。

さりげなく、そっと寄り添える柔軟さ。
小さな違和感に気づける目と感性を、これからも大切に磨いていきたいと思います。

今回の車いす体験を通じてあらためて感じたのは、
不安を安心に変えるのは、提案やアドバイスだけではなく、
その方の視点に立ち、考え尽くす姿勢そのものなのだということでした。

今回の車いす体験を通じて得た学びを、
日々の業務や地域での関わりに、丁寧につなげていきます。

貴重な気づきと学びの時間を、ありがとうございました。

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